アメリカとメキシコ、２つのレストランの従業員たちのインタビュードキュメンタリー。彼らの言葉からは、心の深い所に根差した、真摯に働くことの喜び、誇りが感じられた。従業員にはメキシコから来たアメリカ人、アメリカから来たメキシコ人、そのどちらもいて、そのどちらも、自分たちの帰属意識について、複雑な感情を感じて生きている。多様性の国アメリカですら、なのか、ならではこそなのか。だからこそ、この2つのレストランの、国籍や過去の犯罪歴すらも問わない受容性が、彼らを家族として結びつけ、強い帰属意識を醸成し、このレストランをお客さんにとっても最高の場にしていると感じられる。そしてそれは、あらゆる仕事に共通している事だと思った。
