映画の出来としての点数は3.7だけど、『男と女』という作品のファンの視点から観れば、4.5をつけてもいいくらい満足な作品だった。もちろん50年も経つのだから、映画自体の価値観や重みも変わっていて、あれだけのオシャレ感は出ていないけど、ストーリーラインや人間描写などは相変わらず知的で巧妙で楽しめた。
最近観た『男はつらいよ おかえり 寅さん』にしてもそうだけど、50年越しに同じ演者さんが演じる映像にはとても力がある。歳を重ねたことの重みと、若かったころの美しい記憶が重なって、深くて大きな感情になって溢れ出す。『男と女』のファンなら絶対観てほしいし、年配の方々にもぜひ観てほしい。ゆるやかに救われる、意義のある作品だった (●'ᴗ'●)✧