男と女 人生最良の日々の作品情報・感想・評価・動画配信

「男と女 人生最良の日々」に投稿された感想・評価

2は人気無いけど大好きだっただけに無かったことになっているのが少し残念。ランデブーのドライバーがトランティニャンってのはルルーシュだけに許された反則技。作品的に55年、個人的にも30年かけて観てきたからなんだかスターウォーズが終わった時の感覚に近しい空虚感。
カンヌ映画祭パルム・ドール受賞作「男と女」から53年後を描いた作品。

深く愛し合った二人が歳をとって再会し、また愛し合う。
心から愛した相手はやはり忘れることが出来ないのでしょうね。
なんだか心に刺さる作品でした。

映像は昔の作品を差し込みながら進んでいくので、前作を見ていなくても理解できます。
ふたりの優しく愛のあるフランス語のセリフが心地よかったです。
名作「男と女」から50年以上の時を経て生まれた本作。
途中、1980年頃の作品に最初の続編がありますがあれは無かったことにしておいてあげた方がよさそうですね。
どこまでが現実で、どこまでが夢なのか分からないという展開ですが、逆にそれくらいの記憶の認識しかできていないジャンだからこその設定かもしれません。
キャストも再集結といった感じで、同窓会的な作品ですが、作品としての完成度は高いと思います。
初回作と比べてしまうとどうしても人間の老いを意識していまします。
初回作とは関係のないモニカ・ベルッチまで登場させてますが、彼女ももう55歳ですか。
かつて「イタリアの至宝」とまで言われた彼女の老けぶりにもやはり時の流れを感じてしまいます。

でも、これくらい特定の誰かを想い続けられたらいいですね。
人生終盤にいろいろあったかつての恋を率直に語りあえる。この映画の設定の巧みさも手伝って素晴らしいなぁと思った。

当時の状況では語ることが出来ない、語ったとしても相手に理解してもらえないことだったと思う。まさに今だからこそできる。

その時に熱く重厚に関わったことだからこそ、心の中にずっと残ってるんだよなあ……

あと、2cv がカッコいい。
~過去は、人を繋ぎ留めるものにあらず。ただし、今日からの生き方を、更に味わい深くする「よすが」には、違いない。~

思えば、「グッバイ・ゴダール」以来、フランス語発声の映画を見てなかった。それくらいに、地方では、作品に遭遇する機会が乏しい。こんなご時世で、そんな思い付きで、劇場に通うのも、現代社会を生きる者として無自覚かと自問するものの、春休み時に、度重なるメジャー作の公開延期に出くわして、いつも以上にマイナー作品をかき集めて、何とか、凌ごうとしている、地元シネコンの窮地に、多少、貢献せねばとの「建前」を繕って出かけたのでした。

ところが、前述の言い訳なんかは吹っ飛んで、作品に感じ入ってしまったのでした。これからの、人生後半戦の「道標」にもなったらなどと、軽い気持ちで出かけたのが、アムールの国の映画らしい、オシャレ感だとかを超えていまして。こちとら、東洋人の歳だけ重ねた、恋愛アマチュアだけれどもさ。見終わって、有名作品へのノスタルジーに浸るのではなく、「オトナ帝国の逆襲」でのクライマックスでの、しんちゃんみたいに、その先の、まだ見ぬ「オネエさん」との出逢いに望みを賭けて、鉄塔を駆けあがる気力、体力は無くとも、明日に向けて、顔を上げて、今を「味わおう」と、前向きな気持ちにさせて貰いました。

50年以上前は、レーサーとして華々しく活躍していたジャン・ルイは、今は、老人ホームに入所していて、記憶も曖昧になっている。そんな中でも、当時の恋人、アンヌについては、鮮明に、その存在が残っているようだった。そんな父親を見守って来た息子は、獣医となった娘の手伝いをしているアンヌを探し当てて、彼女に、ジャン・ルイと面会して欲しいと乞う。それまで、音信も無かったがアンヌだったが、年相応の風貌に変わってしまったとはいえ、ジャン・ルイと対面した彼女の中には、二人が過ごした日々が蘇る。ジャン・ルイも、名前を明かさずに話しかけてきたアンヌが、普段冷やかし口調で接している、施設の女性職員とも違う存在である事を受け止めながら、徐々に、途切れた記憶が繋がり始める。人生の黄昏時を迎えた二人だったが、再び、胸に灯った、想う気持ちに、相手と過ごす、これからの「時間」を、お互い愛おしみ、渇望するようになって行くのだった。

自分が生まれた直後に発表された「男と女」は、劇映画監督として、それまで、陽の目を見なかったクロード・ルルーシュさんに、カンヌグランプリと米国アカデミー賞をもたらして、興行的にも成功をもたらした、恋愛映画の代名詞的作品です。とはいえ、未だに見た事は、無かったのですが。近い世代の方で、やはり、見てない方も、いらっしゃるとは思いますが、先日他界された、やはり映画音楽の巨匠、フランシス・レイ氏が、手掛けた劇伴、「ダ~バ~ダ、ダバダバタ、ダバダバダ(以下省略)」のスキャットは、耳馴染みの筈。

「男と女」から20年後を描いた、「Ⅱ」も間に挟んでいるのですが。監督と、音楽担当(遺作になるそうです。)に、アンヌ役のアヌーク・エーメとジャン・ルイ役のジャン=ルイ・トランティニヤンは、勿論の事、なんと、アンヌの娘とジャンの息子役の方達も、当時子役だった二人が、同じ役で出演して、誰かが役を引き継ぐということが無い、奇跡の再結集を果たしたのです。そして、ジャン・ルイが、アンヌと別離後結婚した相手との娘役として、モニカ・ベルッチ姐さんが、華を添えてます。

作り手の思い入れに加えて、世界的な活躍というキャリアの輝かしさは勿論、私生活の浮き沈みも背負った演者の個人的背景までも、この50年振りの「男と女」には、投影されている。「男と女」のⅠ、Ⅱを見ていれば、感慨も3倍増しなのかもしれないけれど、見ていなくとも、誰にでも見られます。アンヌとジャン・ルイの回想や記憶の断片として、Ⅰの二人の若かりし頃の映像が、活用されていて、見ている側も「共有」が、出来る仕組みになっていて、「一見さん」にも、垣根が低い作りとなっていますので、作品は、人を選びません。ただし、見ている方本人の人生経験とか、感受性によっては、無為なひと時で終わってしまうかも、しれませんが。

文化、風土の違いは拭えないものでしょうけれど。例えば、冒頭の、幾ら父親が、「退行」しているからと云って、息子が、父親が、昔、交際していた相手の元を尋ねるとか、我々からしたら、考え難くはないでしょうか。その息子も、アンヌの娘も、自分よりも、若干の人生の先輩にあたるのですけれど、過去に、各々離婚経験があったりする背景のうえ、終活実行間際の親たちが、明日への希望を再び灯しつつある流れで、互いに共感を寄せあうとか、アムールの国ならではの部分もあるものの、フランスならではとか、他所の国の事では、片付かない。描かれるものは、誰にも思い当たるものです。

面会に訪れた、歳相応に「艶」と「気品」を湛えたアヌーク・エーメさんが、何気なく、髪をかき上げると、それまで、ボケの片鱗を覗かしていたトランティニヤン氏が、「そのしぐさは、素敵だ。生涯、女性を愛して来た、あなたの様なひとを」と、彼女にポツリと語って、アンヌも、施設の女性職員に、「いつ、俺のベッドに来るんだ」って、セクハラ紛いの挨拶をしているボケ老人によって、心持ちは、「乙女の頃の様に、ドキドキした」と、老いゆく身体とは別に、解き放たれる。

50年前に出逢って、情熱的な恋愛をした二人が、今また、再び、こうして想い合うのは、原点である「男と女」の作品と、演ずる名俳優たちへの監督の「敬意」を感じると共に、年寄りだからとか、親らしさだとか、過去から培われた「概念」に捕らわれる事無く、目の前の事を、味わって感受しなさいと、偉そうな説教のテイではなくて、50年前の昔と、今を軽やかに行き来する本編を見ているうちに、すんなりと入り込んで来る。
下手な文章の脈略が、更になくなるけれど、劇中のアヌーク・エーメさんの、「独りで居た時は、自分の死が怖かったけれど、二人で居ると、相手の死が怖い」ってセリフに、自分も引っかかる様になって。

50年前と違って、丸まって、ちっさくなった二人が、ノルマンディーの海岸を歩きつつ見ている水平線に陽が沈む瞬間、一瞬光の色が変って「緑の光線」を放つ様子が、収められている。そこに、出くわさなければ、見られない光景。今、その時に得られるものを、味わってほしいとの思いが込められているかのよう。

映画の公式HPに、ライムスター宇多丸さんが、コメントで出典を教えてくれていましたが、「男と女」とは別のルルーシュ作品からの、パリの街を疾走する車内の視点の画像が、終盤挿入されていて。それが、昔の映像にしては、結構、疾走感があったりしますが、朽ちかけた身体からの「自由」を謳っているかのようで、物凄く、解放的な心持で席を後にすることが出来ました。見られて良かったです。

いつも以上の冗長な文章に、お付き合いいただき、ありがとうございます。
シネプラザサントムーン 劇場⑤にて。
satton

sattonの感想・評価

3.8
大好きな「男と女」の53年後!の続編。主演2人は80代後半。子役含めて当時のキャストが揃ったのは、まさに奇跡ですね。ダバダバダのメロディーが流れたときは、胸がじーんとなった。そしてこの映画は、やっぱり海辺のシーンが好きだな。
途中で急に「ランデブー」の映像が挟まって可笑しかった。資源を有効活用しすぎ笑。
Riy

Riyの感想・評価

4.3
矢張り、クロード・ルルーシュの脚本も含めて、改めて力量に敬服という作品でした。53年後に再び撮れるという幸運もあったでしょう、素晴らしい流れでした。J・Rトランティニャンの円熟の演技、手の動きも声も、若い時以上に素敵です!アヌーク・エメも凄いとしか言いようが無い。共に80歳代後半、監督は80歳、奇跡ですね。
隣のおばさんに謎の因縁つけられたせいで全然後半楽しめなかったんだけども、ロマンチックで結構好きだったな
思い出を塗り替えるためにも、出来ればもう1回みたい
時を経ると過去は美化される。まだ彼らに共感できる年齢ではないけど、穏やかな口調と音楽は心地よい。(比べるのはあまりよくないけど、彼女はカトリーヌドヌーヴよりいい歳の取り方をしていると思う)

印象的な言葉はやはり« C’est la vie »
ariryo

ariryoの感想・評価

3.5
うーん。映画の作りは好きなんですが,個人的には微妙な感じです。前作を公開当時見た人からしたらすごい良い作品になると思いますが,連続で続けて見たらうーんてなりました。ただ時代の変化など楽しめるポイントもたくさんありました!
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