砂埃と水不足と「イラン人って全員お喋りかよ!」的な要素が相まって何とも喉が乾いてしまう映画。そしてイラク人は一人も出てこない映画。まあ出てきても傍目には敵味方の区別がつかなかっただろうから「敵は戦車とロケット砲」という表現だけで十分だったのでしょうけど。
ご多分に漏れず鑑賞後にはWikipediaでイラン・イラク戦争についておさらいしてみました。そうかイラクはアメリカが支援していたのだよなと。その後の湾岸戦争では「テロ支援国家」だの悪の枢軸だの散々なレッテルを貼って、その後さらに大量破壊兵器あるやろ!的な因縁をつけて戦争をふっかけるのもアメリカなんだよなと。やれやれ。
さておき、イラン・イラクからしてみれば共通の敵とも言えるアメリカっつーお誂え向きの国があるにも関わらず、この二国の仲が悪いのはどういうことなんだろうと。同じイスラム教でも派閥が違うだけでこんなにいがみ合うものなのね…。宗教って本当にワカラナイ。
肝心の映画の出来栄えですが。戦闘シーンのリアリティはすごい(小並感)という感想ぐらいですかね…。って現実の戦闘シーンを見たことはないですけど汗(逆にイラク側から描いたらどんな作品になるのか見てみたい)