永作好きすぎ大学博美学部なので、永作博美を観にいった。たしかに永作はかわらず美しかった（おいくつでしたっけ、、化け物じみとる）けれど、それを喰っちゃうぐらい、映画がよかった。辻村深月の最高傑作は読んだなかでは「朝が来る」だと思う（辻村本来のエンタメ性に社会性が加わり、他にない密度を与えている）んだけれど、その良さをほぼ完全に再現し、さらにあくことなくプラスを与えている。場内にひびきわたるすすり泣き。私は右の目から泣くんですが、左の目からも涙が出たのは子ども以来かも。子どものいない夫婦とかカップルに観に行ってほしい。不妊治療を題材にしているからとか、そういうことではなく、愛のかたちのことを考えるはずだから。
