朝が来るのKoのネタバレレビュー・内容・結末

物語の構成が最高だった。
サトコとヒカリをバランスよく描いてて、どちらかが主人公ではなく、どちらとも主人公だと自然と感じることができた。そしてそれをつなぐアサト君の存在。同時系列の両方の視点が重なった時にこの映画に深みが増してた。
どのレビューにもあるけど最後まで席を立たないでください。
主題歌の「アサトヒカリ」もこの物語を上手く表したタイトル。
そしてキャスティングも最高でした。正直井浦新と永作博美以外ほとんど知らなかったけど、素晴らしかったです。蒔田彩珠はなんかみたことあるなーってずっともどかしいさを感じてたんだけど、是枝監督のお気に入りっぽいね。
浅田美代子さんももう浅見さんでしかなかった。
人気の映画はイケメン、可愛いの役者さんが勢揃いだけど、やっぱりこうゆうリアリティあふれるキャスティングが俺は好きだな。
特に説明会のシーンとか。自分でセリフ考えたらしいです。
全員の演技が自然すぎてここまでリアルに感じれる映画なかなかない。
実在する人物に対して透明なカメラで日常を撮影してるんじゃないかってくらい。
河瀬監督は役積みを大切にしているらしく、役者が本当にその役として存在してた。実際にキャストのインタビューみても、芝居している感覚はなかったそう。
もはやドキュメンタリー観てる感覚だったな。
社会的メッセージもしっかり伝わってくる。最近ニュースで幼児を遺棄したとか殺害したとかあったけど、まさに「なかったことにしないで」かな。
養子縁組という制度があるし、だからといって責任感なく子供産めばいいって話ではないけど、子供は親を探せる。