ごりら

朝が来るのごりらのレビュー・感想・評価

朝が来る(2020年製作の映画)
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朝が来る

子宝に恵まれなかった夫婦は養子を迎えることに決める。だがある日、生みの親を名乗る人物に「子どもを返して欲しい」と電話が。
家族の行方はどうなるのか、、、


僕は、この作品をみて
この世に絶対的な悪はないのではないかと思いました。性善説と言うのでしょうか。


この作品は、養子を迎えた夫婦側の時間(過去)だけでなく、子供を産んだ母親側の過去も描かれます。しかもかなり細かく。
(途中、こっちが主役なのでは、、と思うほど。でもそうでないのは、そこにメッセージがあるのかなとも思う。)
最初にみた、子供を返してほしいというシーンで、僕は生みの親に対して嫌悪感しか抱きませんでした。
でも彼女の過去や生い立ちを知ってからみるそのシーンは全く別物になりました。

きっと誰しも他人のことが理解できなかったり、嫌いになってしまうことがあると思います。僕もたくさんありました。
でも、その人の一部分だけじゃなく、どんな時間を過ごしてきたのかを想像するだけで、
そんなに悪い人でもないのかな、と思える気がします。
ごりら

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