予告編を見てすごく気になったので即鑑賞。
上映開始日に観たかったけど残業だけはどうすることもできなかった。
予告編はよくて本編はガッカリだったり色々裏切られた作品が多かった今年の秋、多分最も良かった作品だったかもしれない。
この部類の作品がよく選びがちな安っぽいヒューマニズムになってもないし、主役に必要以上に感情移入もせず淡々と其々の話を説いていく演出も、洗練されたミザンセーヌも良かった。
多分2回、3回観ても後悔しない作品だと思う。
勿論所々登場人物のキャラ設定が平面的だったり、論理の飛躍などはあるが、そういうところ気にならない作品だと思う。
何より、主人公達の悲劇的な姿を誇張して売り物にしない監督の姿勢がすごく良かった。
自分の子を持ったこともなく、自分の家族を持ったこともない私みたいな人でも十分共感できる、いい作品だった。
こういったまともな作品をもっと観たい。