ユウジ

カイジ ファイナルゲームのユウジのネタバレレビュー・内容・結末

カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ追うごとに心理戦しなくなる映画。
想定外な事は何も起きなかった。
カイジを意識して作ったのは十分伝わった。

藤原竜也の演説は冴えてたし過去一叫んでた。

今作はゲームの外の話が長く描写されているからか、過去一で心理戦っぽい雰囲気が続いていたが蓋開けたら、んなこたぁなかった。
ちょいちょい現代風刺なセリフがあったのはカイジらしさがあった。

ゲームまでが長い!
予告で看板みたいな顔してた鉄橋渡りは冒頭でぬるっと終わり、
新ゲームの天秤はルールをすぐに理解するにはややこしい上、ルール説明からゲーム開始まで中々の時間がある為、始まった頃にはほぼ忘れており、あやふやな状態でゲーム開始するというシリーズ物ラストとしてはあってはならない事に。
しかもその天秤があまり面白くない。
調子乗ってるオジサンにカイジがツッコミ入れてるだけ。
筋書き通りの先が見える展開で爽快感がないしテンポも悪いからずっとモヤモヤしてた。

パラダイスジャンプなんてカイジは考えてすらない。「口の形が同じで何て言ってるかわからん!」は流石に笑ってしまった。
その後勝てた事情をカイジが説明してたシーン、映像で描写してた所もしっかり説明してたのはただの二度手間だから要らないと思う。説明するならもう少し隠した方が良かったかもしれない。
冒頭のじゃんけんみたいに。

脚本の粗が目立つものの前半パートのキャラの個性や伏線はちゃんと回収されていたので、ストーリーのぶっ飛び具合とカイジらしくない点に目を塞げば楽しめた。
「キンキンに冷えてやがる」が逆輸入されるとは思わなかった。寒かった。

福士蒼汰が美味しいキャラ演じててびっくり。

ラスト20分、意外に好きなまとめ方だった。
ユウジ

ユウジ