雑種

カセットテープ・ダイアリーズの雑種のレビュー・感想・評価

3.5
映画、とゆうかジャベドのストーリー自体は正直そんな面白かったわけでは無いけどブルーススプリングスティーン信者だから劇中でたくさんボスの曲が聞けて良かった!ボスがどんだけかっこいい人かってゆうのを最近の話題で紹介すると、トランプに向けて持ちラジオで“Put on a fucking mask”って言い放ったエピソードがもう一生ついて行きますってなるでしょ!あとイライザが「レーガンが聴いてる曲よ」って言ってたけど、ジャべドがその前にマットに言っていたように、Born in the U.S.A.はベトナム帰還兵の苦悩を歌った歌なのにそれを曲解したレーガンが勝手にボスの曲を自分のキャンペーンソングに使った時はそのアンサーソングとしてライブでアルバム『ネブラスカ』からジョニー99を歌ったらしい(『ネブラスカ』は全曲通して当時のアメリカが抱える闇(ある意味病み)の部分や人々の孤独を歌ったなかなかシリアスなアルバム)。そして個人的な話をするとその『ネブラスカ 』に収録されている“Atlantic city”とゆう曲がボスの曲の中で1番好きなんよな。まぁ歌詞の内容的にもタイトル的にも(ジャベドが向かう先はアトランティックシティではなくマンチェスターだから)映画とはマッチしないから使い所は無かったかもしれんけど。あと“the river”も大好きな曲で、妹と義弟に捧げた曲ってことは知ってたけどボスのインタビュー映像は初めて観たから義弟のこと話していたシーンはめちゃ胸アツになってしまった。
なんか事あるごとに1987年当時ボスはもう時代遅れだの聴いてるのは親世代だの言ってたけど、その頃ってまだ全然ピークの頃だったと思うんですけど…まぁ生まれてないから知らんけどさ。とゆうかボスの人気が陰った頃ってあるんか?なんつってもボスは6つの年代(1970〜2020)でアルバムが全米チャートのトップ5入りした唯一のアーティストやぞ。


映画の内容そっちのけでスプリングスティーンについて語ってしまったけど、ぶっちゃけ言うとジャベドあんまり好きになれんかったからそんなにささらんかかったんよな。謝ってはいたけどマットの音楽の趣味を貶してたのめっちゃドン引きした。でもマットはずっと良いやつだったしマットのお父さんも最高だったね。それに引き換えジャベドのおとんはとんでもない毒親だったな。イスラム教徒の親子関係については他の作品とかでも描かれてるからなんとなく分かるけど、あそこまで酷い人間見たことないからもう宗教観とか愛国心とか移民としての苦労とかそうゆう問題じゃなくてそもそも人格が終わっとんのやろな。なんか最後手のひら返してボスのこと理解した風だったけど純粋な音楽ファンからするとああゆうやつめっちゃ腹立つ。

あと邦題よ。別に酷いって程でも無いけど、どうせ横文字にするなら原題のカタカナ表記でも良くね?ボスのBlinded by the Lightを知ってる日本人なんてそりゃあほぼいないかもしれんけど、だからと言って“カセットテープダイアリーズ”にした事で食いついた人っているんか?
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