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女囚701号 さそりのKのレビュー・感想・評価

女囚701号 さそり(1972年製作の映画)
3.2
君が代の流れるオープニングに驚く。不自然な伝い方をする多めの血。この時点で男の作った映画という空気がものすごい。謎の階段。減食抗議。舞台装置のような場面転換。鬼メイク。閻魔おとし。何かとすぐに破られる服。拷問やいじめの描写はつらい。でも役者さんたちが相手に当たらないよう気をつけたり手加減したりしているのが分かるのでその部分は和む。看守の中に小林稔侍さんがいた。『キル・ビル』や『愛のむきだし』をきっかけに知った本作。一言で言えば復讐劇。梶芽衣子さんの衣装と目力が印象的。できれば格好いいショットをもっと見たかった。光の使い方や撮り方など独特の手法は興味深い。さそりに関する説明や登場はなし。
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