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女囚701号 さそりのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

女囚701号 さそり(1972年製作の映画)
3.6
『ガンパウダーミルクシェイク』のカレン・ギランが黒いハットに黒ずくめの衣装を着た殺し屋姿の元ネタがこの映画の梶芽衣子。彼女が歌う主題歌「恨み節」が『キル・ビル』のエンドロールで再使用されてることでも有名な作品。

いきなり「君が代」BGMが流れて画面に日の丸が映し出される、昔のNHK本日放送終了映像のようなオープニング。恋人の悪徳刑事に騙されて女囚になった梶芽衣子演じる松島ナミが刑務所の虐待に耐えながら復讐を誓う、おっぱい丸出しのエログロプリズンブレイク。

透明アクリル版の床下からのカメラアングルや舞台演出のように壁が回転する場面展開。割れたガラスの破片を持って梶芽衣子に襲いかかる女囚が怒りのあまり突然「極悪同盟ブル中野メイク」になって照明がブルーライトになったりと、演出がぶっ飛んでいて面白い。突然のレズビアンシーンもあってこの頃の日本映画って進んでる。87分の映画ながら盛り沢山の内容でした。