さみわん

女囚701号 さそりのさみわんのレビュー・感想・評価

女囚701号 さそり(1972年製作の映画)
3.9
私はYohji Yamamotoの服が好きなのですがこの映画とのコラボがあった事から、映画の方にも興味を持ちました。

早速レンタル店で作品を探したのですが、見つけることができず、店員さんに聞いてみると、なんと18禁なのでアダルトコーナーにあるとの事。数十年ぶりにアダルトコーナーの暖簾を潜ると共にこの作品は只者じゃ無いなと気を引き締めました。

内容としては悪徳刑事に嵌められた女囚松島ナミ(さそり)の復讐劇の話です。いやーこれはコラボも納得の作品でした。さそりのキャラがとにかく強烈で本当に応援してしまう。

刑務所はトンデモ刑務所で看守達も女囚達もトンデモキャラばかりでぶっ飛んでました。そりゃないだろみたいな展開が面白かったです。

裸は多く暴力も多いですが寸止め等がわかるので演技だとわかります。そういうのがマイナスに働く映画もありますが、本作はリアルだと見てられないようなシーンも割とライトに見れたのでむしろ良かったです。それ以上に展開がとにかく面白かったです。

特筆したいのは、この映画ならではのシーンが非常に多かった点です。初監督作品らしく尖った映像表現が多かったです。赤や青や緑等の原色ライトを使った表現やそこから撮るんだというカメラアングルはインパクトがあって良かったです。

終盤はカタルシス爆発。そしてビジュアルルックスは最高。これはYohji Yamamotoですわ。そのままミラノコレクションのランウェイを歩ける。
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