思いの外、感動した。ひ◯ゆ◯が持て囃される時代にこそ必要な作品。 #フェイブルマンズ に通じる、選ばれし天才を囲む残酷な社会。観ていて、少し #エゴイスト も頭を過った。金子勇氏の数年間を奪った警察と司法とメディアと世論の責任は大きく、同じようなことは2度と起こしてはならない。
東出昌大の演技が素晴らしく、開始30分と経たずに金子勇氏のことを好きになってしまっていた。明らかに変わった人ではあるが、純粋に自らの欲望に真っ直ぐ。その意味で壇弁護士（これまた三浦貴大が好演…！）とも近かったのかもしれない。エンドロールの彼らとは表は似ていないが同じ人間性を感じた。
松本勇作監督、名前は聴いていたものの過去作は未見で、俄然、『ぜんぶ、僕のせい』も『Noise』も観たくなった。木竜麻生の役の描き方も含め、女性の役の演出が苦手（当時を描写したという意味では適切かもだが、それでも…）なのかもしれないが、幅広い題材で活躍されそうなので、次作以降も楽しみ。
