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Winnyのyoskoのレビュー・感想・評価

Winny(2023年製作の映画)
4.4
前評判はそこまで目立ってなかったと思うが、映画館に行くとほぼ満席…

しかし終わってから納得、これは傑作でした。事件の内容含めて一度は観ておくべき作品だと思う。そして東出はやっぱり役者としてはスゴいなと思わされた。

日本の悪しき点をまざまざと見せつけられる本作はホント多くの人に見てほしい。

他のユーザーの感想・評価

かいと

かいとの感想・評価

4.1

このレビューはネタバレを含みます

とても面白かった
まさに現代に必要な映画であり、多くの人に観てほしいと思った
winny事件についてほぼほぼ無知識で観たので新鮮に見えた
作った人を裁くことでそれによって、その分野の将来を暗いものにしてしまう可能性や、SNSで誤った使い方をすると、すぐに炎上するような時代では作った人に罪は無く、悪用する人に罪があることを再認識させられる
また愛媛県警の汚職事件と関連しながら進んでいくのも良い、winnyを使って正義感持った人へ手助けの内部文書流出があったのも金子さんの当初考えていたようなwinnyの使い方のされ方だったのかと
警察を圧倒的な悪として描く感じや、金子勇さんという日本の財産を早くして失ったことへの悲壮感ややるせなさを強く感じた
この事件がなければ、日本のITはもっと発展していたかもとか、でも、この無罪によって多くの開発者を守ることにも繋がったし、広い視点で見ると日本の開発の発展のために必要な犠牲になってくれたのかと思うしかないと考えることができる

思ったことをただただ文を並べているだけであるから、稚拙な文章で非常に恥ずかしいけど、なんとなく作り手の意志がバチバチに感じた

金子さんがすぐになんでもサインしちゃうところにも、無知なところが逆に人間味ある
とても見応えが有りました。
東出さんの作品の中では、「聖の青春」の羽生さん以来のハマり役ではないかと感じました。
主役の作品としては、今作品が一番輝いていると思います。

もしかしたら、東出さんは、実際に存在していた人の役に似せていく方が合ってるのかなぁとも思いました。

内容もしっかりしているし、自分も知っているwinnyの事件が、実は全く本質を、そして最終的な結論も知らなかったんだなぁと自分の無知さ感じました。

一見の価値有りです。
AkiXCX

AkiXCXの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

当時小学生だったので事件名覚えてるくらいで何がダメと言われてたのか何で事件になってたのかは知らなかった。

30歳になった今この映画を見て、そういうことだったのかと理解した。

日本が誇るべき技術が開発されたにもかかわらず潰されかけるのを目の当たりにしてどの国もそうかもしれないけど、この国にも自由なんてないのかと悲しくなった。

奇しくもWinnyで発覚した愛媛県警の裏金問題のきっかけの仙波さんの告発は金子さんが作ろうとした仕組みそのものだった。告発も匿名性が守られた中で行われれば、告発者の地位や身の安全が保障される、そういうことに使って欲しかったから作った。

もし、金子さんが日本じゃなくて外国、例えばアメリカで開発してたら何もお咎めなしにみんながWinnyを使えるようになってたのか。

結局無罪は勝ち取ったと最後にあったけど、それも全然知らなかったし、というよりマスコミはこの無罪の話絶対事件になった時より報道してないやろ

考えさせられたし、気分が落ち込んだ。
あや

あやの感想・評価

4.5
公開前から気にはなっていて、タイミングが合い鑑賞。
名前を聞いたことある程度で何か悪い話題になってたやつだよね??ぐらいな知識しかなかったけど、やっぱり印象操作にまんまとハマってたんだ!!と判明。
どの役も眼鏡や服装とかで当時を表してるけど、和田正人さんだけ装飾の特徴がない感じの役だったから「2023年の人の顔してる!」と思ってしまって変なとこ気になって観てた。
誓約書を書き写した話、マジで早くはなしなよ!!!って壇さんと同じ気持ちになった。

警察もめちゃくちゃだし、不穏なシーンはホラーみたいなドキドキがあった。
普通の人が3年かかるものを2週間でできてしまう人だと思うと、7年間を何事もなく過ごせていたら今の日本はちょっと違ったのかな。残念でならない。

吹越さんはダークな役も多い分、良い人だと心強くて安心して観ていられる。金子大地くんも三浦貴大さんも本当いい!
秋刀魚にかぶりついたとこびっくりした。
阿蘇山大噴火さんがいるのもナイス。
apoLion

apoLionの感想・評価

4.7
気骨のあるドラマ
失礼ながら良くある邦画レベルも覚悟していたが、そのようなレベルに収まらない。俳優陣もさることながら名を残し、大事件の題材を持て余すことなく、そして金子氏へ敬意を込めてつくられた作品だった。見事。もっと評価されても良い映画ではないか。(聖の青春やアメリカンスナイパーを想起した。)

追伸
阿蘇山大噴火でリアリティー演出するのズルい
こういう事件があったことを、知らない人に知ってもらいたい。
世界を変える、日本を変える、何かを変える。
自分が、誰かが一歩前に進むために。
そんなことを考えさせてくれた作品だった。
四畳半

四畳半の感想・評価

3.7
劇場で鑑賞

図らずも出る杭になってしまった男と、率先して出る杭になった男を同時に描いた点は、見事な脚色だと思った。ちょい散漫な気もするが

自分の事は棚に上げるのが得意な日本人らしい事件で、後味もあまり良くはないのだが、金子勇氏の純粋さが何よりの映画的なカタルシスをもたらしている

何より東出昌大の演技センスが憎らしいほどに光りまくってる。エンドロールで流れる金子勇氏本人の映像を見ると尚更。
所謂オタク的な挙動や喋り方に、金子氏の愛嬌のような、ぱっと見で無害な印象が完璧に表現されている。

逆に気になったのは木竜麻生さん。
時代感を表現する為、敢えてステレオタイプなお茶汲み秘書にしたのかと思ったが、明らかにマンスプイレニングというか、観客へ説明する為にわざと無知なお馬鹿キャラとして設定されていて性差別的に感じた。
池上彰の番組とかでよく見る女性アイドルポジション
飲み会のシーンで一人だけ赤い衣装着てたのも、あからさまな紅一点過ぎてギャグなのかと思った。

吹越満さん超格好良かったし法廷劇としては面白く観れたけど、それ以外のシーン(法廷の外)が様々なクリシェだらけで結構ノイズになって流石に辟易した。
金子勇さん以外の殆どのキャラクターが記号的なのも残念。

ただ、中々チャレンジングな企画ではあったので今後もこういう映画観たいっす
kuni

kuniの感想・評価

1.5
Winnyとか懐かしいな あったなWinny
開発者の金子氏のあまりにも早い死は惜しかったよな 裁判に時間を浪費させられ彼の才能を活かすことができなかったのは大きな損失であったのは確か まぁ時代を鑑みればある程度致し方なかったかとも思いますが
まぁそれはそれとして映画自体はまぁ凡庸オブ凡庸ですね
まずもって法廷劇という時点でまぁ無理ですよね期待するのは 法廷劇は基本的に盛り上がりどころを作るのが難しいし変化がない場面が続く 要するにどうなるかというと映画の質に役者の実力が如実に反映される
まぁその時点でね邦画には無理があるでしょう 例えば洋画や韓国映画なら実力で退屈な法廷劇を名画にするような役者がいますがね邦画には...ということです
まぁそれは当然としてもじゃぁ他の要素、プロットや演出はマシなのかといえば当然そんなわけもなく まずプロットに関して言えば警察内部の裏金云々はあまりにもね
イデオロギーとして云々ではなくあまりにもちゃっちい道徳論、善悪論、そういう稚拙な構成があまりにも知性に欠けるプロットでなんだかなぁという感想ですね
演出はまぁ特にコメントすることもないですね低レベルですねぐらいです
役者は唯一渡辺いっけいがそこそこでしたね ただ京都人はあんなベタベタな喋り方しませんけどね
現場からは以上です
EPATAY

EPATAYの感想・評価

3.6
そもそもにWinny事件を知らなかったので、こんなことがあったんだ......という所から夢中になったし、全貌を知ったあとにこんなことがあったのに何も変わってないのが“今”なんだと思って閉口した。
e

eの感想・評価

3.7
winny事件は全く知らなくてそもそもソフトウェア関連は疎いから無知すぎたし開発者のことなんて気にしたことなかったけど、今の時代だからこそ観なくてはいけない作品と聞いて、でっくん自体もしばらく観てなかったから気になって鑑賞。ストーリーは実話だからただ事実に基づいた裁判劇。金子さんの人柄の良さはすごく分かった。これはソフトウェアの話だけどいろんなことに当てはめることができるとおもった。その時代に合った生き方って何が正解なんて誰にもわからないと思うけどチャレンジなくして成功なし、山があったら登る精神はほんとに尊敬。天才を潰すような未来にはなってほしくないね
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