このレビューはネタバレを含みます
winny とwinMXという動画共有サイトは確かに流行った。光回線なんてなくてまだまだADSL時代だから、ダウンロードに長時間かかっていたなぁ。Winnyの開発者が捕まったと聞いて、MXに人が集中してた。
SNSなんてなくて、せいぜいmixiか、個人のブログだけ少し流行り始めた時期。そもそもアップロードやダウンロードなんて概念がそんなに無かったから、違法性なんて微塵も感じてない風潮すらあった。
でも、実際はこんなことが起きていたとは。
これは事実だから考えさせられる。なんせ、これだけネットが当たり前な時代ではサイバー犯罪とか、その違法性も当たり前というのが常識。そんな昔の話を知らず、生まれた時からスマホやネット環境があった若い人にこそ観て欲しい。というか観るべき。
ちょっとコミュ障的だが、プログラミング言語で会話し、より良きネット社会を描こうとして楽しそうに話す姿は事実かは不明だけども、悪意なんて全くなかったことは真実だと思う。
ただ、あまりに天才過ぎてネットリテラシーとは無縁で想像もできなかった検察官や警察など、全てひっくるめて時代が一番味方をしてくれなかった。唯一、弁護側が必死に寄り添おうとしてくれたのが救いなんだろうし、実際に最終的には無実となったわけだが、その後すぐに亡くなって日本は本当に惜しい人をなくした。
