刺殺事件が起こった時、そのナイフを作った人を罪に問えるか？
そんな簡単な問いを引用して、インターネットが家庭に普及し始めたばかりの時代、ネットに疎いおじさん×当時からある日本の権力（警察・検察）の腐敗という、出る杭を打ち国家の未来を潰す、この国の在り方を問い正す。
今の時代ですら、テックに詳しくても、理解の難しい金子氏の理論、コンテキスト少な目で目まぐるしく進むストーリー、この作品を見ていると、まるで当時テレビでこの事件を見ながら、なんのことかよくわからないまま、ただ金子氏が悪者である、という偏見から抜け出すことのできない大衆の1人であるかのような感覚に陥りそうになった。
でも、彼は、裁判の判断でも無罪なわけで。その天才の時間が無意味に使われてしまったという事実だけがあるわけで。
仮に彼がアメリカに生まれていたのなら、恩赦？かわからないが、彼の才能が無駄にされない措置が何か知ら取られたのではないかと思う。天才の目を潰す天才国家、日本の悪事に、言葉を失った。
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2002年、開発者・⾦⼦勇は、P2P方式（中央サーバを介さずに独自形成されたネットワーク内で、利用者同士が自由にファイルを共有できるシステム）ファイル共有ソフト「Winny」を開発、試⽤版を「２ちゃんねる」に公開したところ、⼤量の映画やゲーム、⾳楽などが違法にやりとりされ、次第に社会問題へ発展していった。
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