見てよかった。
見終わった時の感想というか、感情は、やりきれなさと憤りと呆れだった。
黒人差別モノの映画を見終わった時の感じに1番近い。
そう、これは日本人が持つ「無理解による差別意識が、最大限に発揮してしまった、最悪の事件」なのだと思う。
ただ、唯一の救いは、
金子勇氏が、自分の人生を捨ててまで後世のプログラマ達のために裁判を戦い続け、最終的に無罪を勝ち取った、ということだ。
これがなければ、日本のプログラマは逮捕される恐怖に怯え、開発にのびのびと取り組むことは出来なかっただろう。
金子さんはなぜ、こんな状況にも関わらず大局観を持ち、無私の心でいられたのだろうか。
そして、主演の東出さん。
邦画もドラマも全然見ないので、数年前のスキャンダルでしかお目にかかったことはないが、ものすごく良かった。天才プログラマの役を、天才役者が演じた作品と言えるだろう。
これは、日本人みなが2度見るべき作品だと思った。