開発者の金子勇は、簡単にファイルを共有できるソフト「Winny」を開発するが、違法アップロードが社会問題になり、開発者の金子は著作権法違反幇助の容疑をかけられ逮捕されてしまう。
ソフトを開発した開発者が悪いのか、それとも違法アップロードをした利用者が悪いのか。
革新的なソフトを作り世の中を良くしたいと考える金子が作ったものが悪用されてしまうことで、彼が責められてしまう。
子どもの頃からソフト開発に興味を持ち、そのことばかり考えてきた彼が悪だとしたらこれからの最新技術はどうなってしまうのか。
難しい事件とソフトの話をうまくまとめた映画で、様々な悪意から金子を守り、未来を担う技術者として出来ることとは何かを考える。
他国に先を越されて、どんどん日本の技術が置いて行かれてしまう現実を見て、彼はどんな気持ちでいたのだろうと辛い気持ちになる。
少し書き換えればその問題は解決する、そう分かっていても何もできないもどかしさと、変えられない社会。
金子勇の人生と彼を取り巻く環境を知ることで権力やメディアの恐ろしさを感じた。
