ヤマタノオロチ

新解釈・三國志のヤマタノオロチのレビュー・感想・評価

新解釈・三國志(2020年製作の映画)
2.5
良くも悪くも福田映画、ただ映画館で見る代物ではない。


ヨシヒコと同じ様な低予算コメディタッチ。序盤に劉備が引き連れる軍はどう見ても100人以下。軍というよりは山賊に近い。
殺陣になるとそれなりエフェクトが付きカッコよくはなりますが、レッドクリフには遠く及びません。というか、要所要所でレッドクリフ要素を絡めてくる。長江を目の前にした劉備のシーンのBGMは明らかにそれっぽいですw


【教材として使えるのか?】
三国志の大まかな流れを学ぶには問題ないですが、「貂蝉殺害」や「火計」など細かい所は参考になりません。映画の中では「牛の脂身を川に捨て火計に利用した」とありますが、牛の脂身に直接火をつけても燃えません。試した人は分かりますが、一度液状にしてロウソクの様な芯をつけないと燃えません。脂身に着火してるシーンがありますが、おそらく可燃性液体で演出してるだけと思われます。

火計の方法は別として、この映画最大の問題があります。
それは「赤壁の戦いまでしか触れていない」という事です。
冒頭を見た時は「最後まで解説するのか?」と期待していましたが、他の映画同様に赤壁まででした。ある意味それが一番残念です。
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