このレビューはネタバレを含みます
中立的な立場から問題を取り上げようとしている姿勢はみえた、けど本当に難し過ぎて…
以下、感想というよりメモ
・アレックスのことをenfermé と言い切って、小屋に閉じ込める構図にはけっこうびっくりした(イスラムを閉鎖的と言い切って危険視するのもenfermé な考えだと思うし、それが特にヨーロッパの若者のイスラム過激思想を生んでる原因でもあると思うので)→でもそこからアレックスが脱出して結局ミュリエルが閉鎖的な田舎に閉じ込められるのも考えさせられる(考えすぎ？)
・シャルリーエブド事件のことが一瞬出てきたけど、同事件はアルカイダで、この映画で問題になってるのはIS、、？
・極右政党(たぶん国民戦線)が得票数を伸ばしてるニュースがラジオでながれてた意味
・結局ライシテの原則はイスラムを解放するのかな、、今のところ、過激派を生むことにしか繋がってないのではとしか思えない
・これまでリベラリズムvs 保守的なイスラム みたいな構図でしか考えて無かったけど若者がこんなにイスラムに傾倒するところが生々しくて、善悪の問題では決して無いのだと再認識した…
・イスラム≠テロ組織 というのは当たり前の前提として、これは孫が犯罪者になるのを止める祖母の話としても見れるんだけどそこまで単純では無い気が
とくにヨーロッパのイスラム問題は根が深すぎて、一晩では考えられません… そういう意味で、すっきりしないラストシーンはよかった
