静かで穏やかで、
ちょっと悲しくて寂しくて
だけど心が温かくてこの世界が愛おしい。
2人での思い出を募らせていく行助と
何度も同じところから時間がスタートするこよみ
「焼き芋を一緒に食べたこと」とか
「行助がブロッコリー苦手なこと」を
覚えておくことができない。
思い出を掘り返して「この前あったこと」を
共有できないのはやっぱりお互いに寂しいよね。
記憶は消えてもその時間を
一緒に過ごしたという事実は消えないし、
2人で食べたたい焼きの味は
必ずどこかで憶えているんだろうな。
「味だけは忘れない。」