評価が低いのは、カタルシスのないストーリーだからか。ただ、個人的には、密室に一筋の光が差すようなラストだったと思う。白いカーテンが風を受けて膨らむ映像は、真実とイノセンスの象徴。
ホ・ソンテ、キム・サンギョンら出演者全ての演技が素晴らしい。
2022年7月、戦後日本と政界の闇が一気に明るみに出るような(いや、逆に全て再び闇に帰すかも。それはそれで、さらに深い闇。)事件が起きた日本で、この映画の持つ意味は重い。
「歴史を直視せず、愛国を騙るな」。
他にも名セリフがたくさん出てくる。脚本もさることながら、日本語字幕も素晴らしい。