“日常”がこんなにも何気ない幸せや楽しいで溢れていることに気付かされました。
目覚ましより早く起きることができればちょっと幸せだし、ストッキングの足先がちょっとズレてるだけで不幸感やばいし、そういういつもなら言葉にしないようなことをサラッとナレーションが説明してくれるので、あるある、あるよね〜と自分もスクリーンの中で相槌を打ってる気分になる。
私たちの日常はこれからもずっと続くのだから、この映画だってずっと続いてもいいはずなのに、2時間はあっという間に過ぎ、スクリーンから光が消えてしまう瞬間は寂しくて悲しくて泣きそうになりました。ずっと観ていたかった。
バカリズムはたぶん人生2周目で、前世は女の子だったはず、絶対。女の子特有の(私だけかもしれないけど)仲が悪いわけではないのにちょっと心の中でツッコミを入れてしまう感じとか、あとで思い返すとそんなんでもないのに、その場のその空気だと笑いが止まらなくなってしまう感じとか、とにかく居心地がよかった。
ドラマから無理に飛び出そうとせず、そのままの世界を保ってスクリーンに映し出してくれたのが最高に幸せでした。劇場版はこうあるべき。幸せでした。