ルチオ・フルチ監督のホラー、ではなく、官能映画です。
日活のロマンポルノでもありそうなサドマゾの関係を描き出していきますが、そこはヨーロッパの感性が貫かれている作品でもあります。
事故で恋人を亡くした女性が、恋人を「死なせた」医師を監禁し、サドマゾな関係が築かれていきます。
理屈で考えると混乱しそうな題材ですが、創意工夫で男女の世界を探究し、時に過去と現在が絡み合う構成は『クロック』でもみせたものでもあります。
残酷ホラーの監督かと思っていましたが、エロスとタナトスの世界を描き出すルチオ監督作品です。
今回のブルーレイボックスも全作品鑑賞。
次のボックスも楽しみにしていますね。