ぴらふ

糸のぴらふのレビュー・感想・評価

(2020年製作の映画)
3.8
平成生まれながら、モチーフになった『糸』という曲を知らなかったのです。
それでも後半の展開は啜り泣かずにはいられなかった。
『弥生、三月-君を愛した30年-』と被る部分がありますが、こちらも平成という激動の時代を生き抜く30年のお話。
ささくれができながらもほつれあい、交わりそうで交わらないもどかしさが続くせいで観ているこっちもモゾモゾ。

映画作りのお手本みたいな前半と後半の対比。
曲の導入は良いんだけど、割るタイミングが唐突すぎてイマイチテンションが上がりきらない場面も多々あり...(観たのが暫定版だったのでここらへんは改善される可能性もあるので全国公開に期待)
絵に描いたように転落と成功を繰り返すので鑑賞中に飽きてくるし心が揺れなくなってくる。

脚本というよりも豪華出演者達を楽しむ映画。

菅田将暉が『凄い俳優だなぁ』と思いながら呑気に観てると、小松菜奈を使った長回しの最強シーンが急にでてくる。凄い!!やばすぎる!!
役者の演技を楽しむためだけでもお釣りがきます。
ぴらふ

ぴらふ