しょこ

糸のしょこのレビュー・感想・評価

(2020年製作の映画)
3.3
「どこにいたの 生きてきたの 遠い空の下 ふたつの物語」
…でした。

平成という時代を、交わりながら、離れながら、それぞれ懸命に生きたふたりの物語。
展開的に「なんでやねん!」と思うところもあったけど(とくに葵パート)、互いの思い出をお守りのように、ときには傷のように抱いて自分の人生をただ一心に生きたふたりを見ていたら、なんだか理屈じゃなく胸が詰まったなあ。
ふたりだけじゃなく、たとえば香さんのお父さんの人生とか、利子さんの人生とか、それぞれ考えていくとぐっとくる。
みんなそれぞれの人生の主人公で、それぞれの人生が交わって物語を織りなしているんだなあと。

しかし葵の、人との縁の儚さよ。
それでも負けずに歯を食いしばって前を向いて進む強さがとても眩しい子。
好きだなあ、この子。

それはそれとして菅田くんと小松菜奈ちゃんがお似合いすぎて、もう君たちリアルに結婚しちゃえよ…と思ったことでしたよ。
しょこ

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