「逢うべき糸に出逢えることを人は仕合わせと呼びます」
中島みゆきさんの「糸」をテーマに、2015年から時間をかけて制作された作品だそうです。この曲が長く愛され続ける理由が分かる、暖かい作品でした。
予期することが出来ない、災害、病気、暴力。
ただ普通に生きたい、それがとてつもなく難しいこと。それでも、生きていたらまたあの人に会えるかもしれないと、縋るように人生を進む個々の登場人物。
人の強さと、そこに生まれる確かで儚い、縁の優しさを感じられる作品だと思います。
大切な誰かと見るのもいいけれど、その人のことを思いながら、あるいは思い出を懐かしみながら、ひとりで見るのもとてもおすすめです。