キミシマユウキ

音楽のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

音楽(2019年製作の映画)
3.3
楽器も触ったことない不良3人組がたいした目的もなくバンドを組み始めるアニメ映画。

ロストコープという手法を使って4万枚以上の作画を手書きして7年を歳月を経て作られた苦労の作品と聞くと多少加点してあげたくなるのが映画ファン心。
元々原作は漫画ということでその作風をしっかり踏襲してるのたろうけれど、作画不足なのかわざとなのか全体を通しての”間”が結構苦手だった。
笑えるところもあるんだけど、間が長すぎると

「俺は何を見せられているんだろう…」

と賢者モードに入ってしまう(笑)

バンド経験者としてこの感動みたいのが伝わる瞬間はよくわかるんだけど如何せん”音楽”というよりは原始的な”音”の段階なんだよな…。
ありがちなサクセスストーリーみたいにあの段階から曲が出来上がっていけばカタルシスもあったんだけど終始一貫してあれでいいのだろうか。
それならフォークソング部の3人組の話をもっと見たかったです。あっちは曲も好き。

めちゃくちゃ自主制作っぽいのに竹中直人がサラっと声の出演をしていて懐が広いんだろうなぁと思いました。