このレビューはネタバレを含みます
感動というか、生き様に圧倒。20〜30年の人生に様々なものが詰まりすぎて、30代がラストシーン。リー(アレサ・フランクリン)が亡くなったのは70代。
家族との関わりが強いリーだったからこその強い愛。有名になって周りへの態度こそ変わったものの、心や想いは強い芯を持ちながら変化しつづける。自分らしさを模索し、30代で原点に戻る。それが1番のヒット。
リーがなんでも歌えることを認められたシーンで観客の感情の折れ線グラフが右肩上がりになってすぐの事だった。
歌の女王、ダイナ・ワシントンの前で本人の持ち歌を歌ったリー。すると「よく女王の前で女王の歌を歌えるものね」と怒りを買ってしまったのだった。この後、ダイナがリーに放ったセリフに私はグッときた。
「あなたはなんでも歌える。でも何が歌いたいの?歌いたい曲は何?」
「ただヒットが欲しい」
「何でもかんでも歌ってみっともないわ。あなたは父親がそばで口出しするからいけないのよ。自分の信じる歌を歌いなさい。」
これまで、リーは父親の言う通りに
父親に束縛されるような生活を送ってきました。デビューするまでも父親がレコード会社まで繋げてデビューしたのでした。選曲も父親。何が歌いたいか分からないままデビューしたリー。ダイナ・ワシントンの言葉を受けて、翌日父親と仲違いしますが
私はダイナ・ワシントンの言葉にグッときました。
私が本当にやりたいことってなんだろう...