リスペクトのDanaoのネタバレレビュー・内容・結末

ソウルの神様であるアレサ・フランクリンの生涯を描いた作品。アレサのことは「天使にラブソングを2」のエンドロール曲で知り、それ以来ソウルフルな力強い歌声に惹かれ、色々な曲を聞いていた。

わずが12歳という若さで身籠り、そのトラウマを生涯ずっと抱えていた。酒に頼り心がボロボロになった彼女の側には常に神、家族、そして歌があった。デーモンと呼ばれる彼女の闇の部分には常に〝男〟がいて、彼女の人生はそのデーモンの呪いから解き放たれるまでの長く厳しい道のりだったのかもしれない。しかし、その呪いを払拭するように彼女は歌い、愛を求め、そして愛を与えたのだった。パワフルな女性像、まさに〝FREEDOM〟を形容するような彼女の歌声はアメリカにおける長く暗い歴史にも一筋の光を与えた。魂で歌う、心が震える歌声に出会えた。