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猿楽町で会いましょうのmamrandeのネタバレレビュー・内容・結末

猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

男女の恋愛を描いたよくあるエモ映画かと思って舐めていたがかなり良かった。
最初は小山田の方が完全下手に出ていた2人の関係性が、小山田の仕事が波に乗り始めてから変わっていく。前半と後半で小山田の見方が変わる。ちょっとカッコ良くなったなって思ってしまうのは仕事で活躍しているというバイアスがかかるからなのか。
小山田はスタジオで3年独立して2年真面目にカメラマンという仕事と向き合ってるしまぁ出世するのも納得。
古着屋の先輩に対して「私やりたいことあるんで」と小馬鹿にした態度を取っていたユカは一向に芽が出ず、同期の吉岡愛が活躍していく様を悔しがるだけ。
せっかく自分を一途に愛してくれる人がいるのに、小山田の不在中に元彼を家に連れ込んでしまうユカ…それはあかんよ…
元彼にも小山田にも「ここは俺んちだ」「(カメラは)俺のものだ」と言われるのがユカの依存性と空っぽさをよく表していたなぁと。
多少ユカに感情移入してしまった自分は、男に依拠しない生活を心掛け、他人に言えないことはしない方がいいなと至極当たり前なことを思うなどした。
Twitterで言及されていたが、ユカが新潟出身で「好きなものは晴れの日」と答えるのには納得。新潟基本的に曇天だものなぁ。
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