猿楽町で会いましょうの作品情報・感想・評価

「猿楽町で会いましょう」に投稿された感想・評価

nam

namの感想・評価

4.3
「ありふれたボーイミーツガールからの、、」

これはやられました。
いい雰囲気の恋愛映画に見せかけたポスターですが、ジャンルにはサスペンスの文字もあり、たしかにある種のサスペンスでもありました笑
男性からしたら女性は理解不能ですからね

猿楽町という渋谷と代官山の間の街を舞台に若手カメラマンとモデルの恋を描きつつも次第に女性のユカの行動に違和感を覚えてはじめ、、

最初はあざとい、小悪魔でメンヘラな女の子に翻弄される男性の話しかと思いきや、本作では主観が代わり女性目線でもストーリーが進むのが面白く、時系列も入れ替わりながら見せてくれます。

同じ話なのに立場が変わると違って見えてくるのが面白く女性目線だと芸能界、業界で生きていく苦悩を描くヒューマンドラマでありながら、男性からしたら女性に不信感を抱いて行くサスペンスでもあります。

未完成映画予告編大賞というコンクールでグランプリを獲得した事で映画化され、わずか3000万の低予算で製作されたというから驚き。

ユカを演じる石川瑠華さんのかわいさと悲しさを合わせ持った表情が魅力的だし、男性はああいうのに弱いなぁという分かっていてもツボに入ってくる感じがズルかったです笑 つまりはかわいい。

まだこれが長編映画デビューとの事でこれこらが楽しみな監督です。
QRP

QRPの感想・評価

4.0
くりかえされる意味ないよってセリフが、本人らの思惑とは異なりつつもちょっとずつ事は繋がっていて、文脈は全然違うんだけど意味があったったんだってことがわかるのが皮肉が効いていた。そんなことがつもりつもった終盤の、表紙を任されることになった訳を聞かされるところでハッとさせられた。あのシーンは良かった。
ワナビーな子を食い物にするクズの前野健太だけど、いい感じに擦れっ枯らしててなんだかんだ憎めなくていいキャラしていた。出てくるヤツら皆んなズルくて嫌なヤツらなので相対的に信用できる。

2021年66本目
おおえ

おおえの感想・評価

3.5
私のまわりにはユカちゃんまでのメンヘラの子はいませんが、20そこそこの女の子なら、ちょっとしたきっかけで同じようになることもあるのかもなと思いながら見ていました。先に小山田くんに会っていたら、ユカちゃんの行動も変わっていたのだろうと思います。自分も精神は健康にしていないとなと思う映画でした。
あと、ユカちゃん役の石川さんがとても印象的でした。色白で黒目がちな容姿、若干舌ったらずな話し方で、こちらを見つめながら話す場面は、ユカちゃんという役にびったりですごいなと思いました。
ちぼ

ちぼの感想・評価

3.9
映画としてはちょ〜〜好き!面白かった!ただユカがゴミカスすぎて4.0までは評価できない!笑
こういう女の悪口で一晩は明かせる。最初の方は小山田目線でちょっと可愛いかも?なんて思ったけど話が進むにつれてゴミカス具合が分かっていくとみるみるブスに見えてくる不思議。人間って不思議。
女はこえーし男はバカ。汗のように涙を流せる女だよこいつは…。お前にはもっと良い女がいるって…。
でもなんだかんだこういう映画面白いんだよな。
タワマ

タワマの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

期間ごとにチャプターに分けられているが、シンプルな時系列順ではなく、ゆかと3人の男との関係にフォーカスしている。そこから少しずつ全貌が明らかになっていく。それがすごく面白いし、どんどんゆかが怖くなってくる。家を暗くしてシンクで線香花火やったりとかそのままホラー。
でも1番怖かったのはゆかの働く古着屋の同僚がエステに来た時。どの映画より怖いかも。顔だけやけに日に焼けてて、謎にいい体つきと高音ボイス。強烈だった。

ただ編集者やカメラマンの人たちの業界の感じを知れたのもすごく楽しく見れた。

友達から聞いた話を違う人にするのはよくあるけど、男女の関係でそれが起きるとなんとも言えない変な感じがある。良くも悪くも。しかも、それがチャプターを跨いで気付かされたときうわーってなった。
そんな感じの共感がいくつもあった。

ただ、ゆかは親の仲が悪いことからタバコや怒鳴られることを特に嫌っていたようにも感じた。
ryoto

ryotoの感想・評価

3.9
いわゆるメンヘラは男のせいでつくられているのだなと思った。そして誰が心配してくれるのかが重要で誰でもいいわけではないのよな....
自分がどの土俵にいるのか知らないとダメだと改めて分かった。
クズばかり出てくるけどリアルも案外こんなもんだよね💦
アゲ美

アゲ美の感想・評価

3.0
2度と観たくないとまではならなかったが、そこそこ胸糞。話の展開や終わり方がすごく綺麗◎

途中から小山田の応援上映をしたい衝動に駆られた。小山田ガンバレ〜!!!

ユカちゃんは結局のところ、先に花開いた友人のみならず、元カレや小山田など全方位に嫉妬してるように見えた。
ジワジワ感じる周りとの差がモンスターユカちゃんを生み出したのかな〜と思っちゃったり。

未完成映画予告編大賞受賞時の「猿楽町で会いましょう」を観た後に本編を観ると、少し物足りないと感じた。
欲を言うと、受賞時の予告のようなサスペンス要素がもっとほしかったナ〜(ᐡ o̴̶̷᷄ ̫ o̴̶̷̥᷅ ᐡ)

もしこの映画を観るなら、受賞時の予告は観ないことをオススメしたいです。
マチ

マチの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

人物造形が好きな作品。どの人物も現実的で具体的で抽象的で記号的である。

「田中ユカ」は割とどこにでもいる女の子だ。
似た人はたくさん思いつくし、ある時期のわたしにも似ている。
大きく見せようと背伸びをしてたら、着地できなくなって、上手く前に進めずにつまづいてばかりの女の子。
自分のなかに積み上げられたものがないから、人からみられる自分が中身の自分よりも大事な女の子。
誰とでも関係を持ちながら、誰も愛せず、そして誰からも愛されない女の子。
これらの意味を持つ抽象名詞が「田中ユカ」なのだ。

しかし彼女だけが弱い人間ではなかった。

小山田もある種の虚無を抱えているようにみえた。
ユカとの会話。
「好き。好き?」「大好き」
ユカの「大好き」はすぐに嘘とわかる。ただ、説明的な見せ方ではなかったけれど小山田の「好き」もおなじく嘘だ。
隙間を埋めたいだけで、決してユカを愛していたわけではなかったと思う。
彼はこの先、受賞したユカの写真以上に撮りたいものを見つけられるのか。少し疑問が残った。

「人を好きになったことないだろう」と詰問した編集者の嵩村は終盤に「おれは誰も好きになったことない」的なことを話している。嵩村も小山田に説いた「パッション」を得られないままやり過ごして生きてきた人だった。

ユカの矛盾を正さないと気のすまないアパレル店長や、頼まれてもないのにお金の援助をしたがる優一など、ユカ以外の登場人物もカリカチュアはされてはいるが同じように脆弱さのある人間だったのだ。


少し不満なのは、ここまでの人物描写、人物配置ができたからこそ、何かまだ話の先を描き足りていない気がしたところである。
ユカの行方を含めて、ある程度の顛末を整理しないままなのは、観客の想像力を制限しないから効果的だとは思う。そのせいもあって、余韻と複雑な気持ちを残すことには成功していた。
しかし一方で、もしもこの人物たちを通して、何かひとつの回答を提示できていたら今年を代表する大傑作になったのではないだろうか、とも思った。

このままでも素晴らしい作品だとは思うが、何かもの凄くもったいなく感じてしまった作品でもあった。
主題歌もユカちゃん視点で、見てる途中は加担するんだけど、見終わるとなんでか、ユカちゃんダメじゃんと思えました、、

小山田くんは美少女を撮るセンスがある
yo

yoの感想・評価

4.0
予告見ないで行ったから困惑、、

けどなんか得した気分で帰れた
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