【流血のシロマンス】
劇場未公開物件。ゴルシフテ・ファラハニが出てくるモサドの話、てトコで気になったのでレンタル。
モサドが、亡命したヒズボラの要人で愛人、を保護するお話。
ゴルシフテさんは『バハールの涙』の後だから戦士役で、モサドと戦うんかと思ったら制作順は逆で…ここではその、要人の元愛人でした。正体隠すため顔変えなくちゃいけなくなりやだもーと悶えてます。
で、彼女をしばし、警護する女エージェントが主人公。演じるネタ・リスキンさんはお初でしたが、演技はゴルシフテさんより見応えありました。ゴルさんは女子っぽい役柄な分、損している気もしますが。
スパイものとしては展開ゆるく、ヒリヒリしません。逆境の中で心を通わせてゆく女二人のシロマンスであり、死の隣のメロドラマ…と捉えれば悪くない。私はこれ、わりと好きな方です。
甘くした分、女二人の出自からくる対立軸が弱くなったのは残念。本当ならこの二人、そう簡単に分かり合えないんじゃないか?
ラストに明かされる、モサド本来のミッションに現実味はないが、モサドなら実際こんなふうに、エージェントを使うかも?と思わせて、冷酷に面白かったです。
<2019.10.3記>