片腕マシンボーイ

高校大パニックの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

高校大パニック(1977年製作の映画)
3.6
来年受験があるんだあ!来年受験があるんだあ!

数学なんてやってられっかぁ!生徒がブチ切れてライフルで教師撃ち殺したぞ!って話

アメリカにはベトナム戦争で戦った兵士のその後の悲劇と戦いを描いた名作「ランボー」なんて作品もあるが、日本には本作がある!受験戦争で疲れきった戦士の悲痛な戦いの幕が切って落とされたぞ!うひゃー!
って事で、石井聰亙(石井岳龍)監督の初期衝動が溢れ出す「高校大パニック」と、その後商業作品としてセルフリメイクされた「高校大パニック」を続けさまに観てみたぞ!まずはオリジナルの短編の方からレビュー

そうね、本作は石井聰亙監督のデビュー作品で自主映画、日本の自主映画の歴史を変えたとも言われる傑作なんやが、まぁ好き嫌いとか。上手い下手とか別にしても、そう言われるんも納得せざるを得ない、圧倒的な熱量なんよね!20分程度の短編ながらペヤングのいっちゃんでかいヤツくらいカロリーありそうやもの……

ストーリーはと言うと、ブチ切れた学生が授業中の教室にライフル持参で乱入して、教師を撃ち殺す!駆けつけた警官隊と追っかけっこ、
以上でも以下でもないシンプルな作品なんやが、やたらと暑苦しい絵面と石井節とも言える曲使いに、ほぇ〜こりゃまった凄まじいもんつくったもんやねぇ、なんて見惚れること必至な怪作でしたねぇ

ただ、高校大パニック!出来るような予算は、もちろん当時の名も無き夢みる若者であった石井聰亙監督には無く、高校……中の小パニック程度に収まってしまったんは残念、ほとんどの生徒はそんな事件が起こったことすら気づかずに下校してしまうんやもの
その点、商業作品としてセルフリメイクされた「高校大パニック」では当然予算増大なのだが、どうなっているんか?ドキドキ

ってことで次回の予告「高校大パニックリメイク版も観てみたってばよ!」、懲りずに読んでくれよな!ぺろぺろ