みみおにぎり

夏、至るころのみみおにぎりのレビュー・感想・評価

夏、至るころ(2020年製作の映画)
3.6
田舎の町で自分の将来について考える少年。すごい好きな雰囲気でセミの音とか田舎の家とか自然なものって素敵だ。
倉悠貴をキャスティングにした事が良さを引き出したと思う。
そして監督が池田エライザ様だと知らなくて、彼女の中の何か大きな感性を垣間見られたような気がした。演技もできて容姿端麗で監督も出来る。彼女は才能に溢れた人なのだろう。
この作品はじっくりしっとりと流れる懐かしい音楽のような、懐かしい小説のような、初めてみた作品なのになにか通じ合うものがあるような気がして心地よかった。私はこういう作品が大好きだ。

「一人で歩けん どうしたらいいか分からん」
この言葉がとても響いた。私も一人で歩くことは出来ないんだよなあ。誰かを見てそれを必死に追い掛けてしまう。

幸せになるために公務員を選ぶ。公務員になりたい訳じゃない。【幸せ】のための選択。
幸せの為に平凡を選ぶ事は果たして幸せなのか。
いつから夢を諦めようと思ったのか。夢を追うことは幸せに繋がらないのか。
案外近くに幸せはある。私もそれを見つけたい。
みみおにぎり

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