ベンジャミンサムナー

だれもが愛しいチャンピオンのベンジャミンサムナーのレビュー・感想・評価

3.0
 「知的障害者って?知的だけど車椅子の人?」

 初っ端から障害をギャグ(あくまで一つの個性)として描いているのは良かった。
 でも、チーム紅一点のコジャンテス以内は純粋無垢な存在として描かれていてまだ障害者との間に壁を感じる。(最近ダウン症の主人公が施設からの脱出を企てる『ザ・ピーナッツ・バター・ファルコン』を観たから余計に)
 
 あと、シャワーやエレベーターの下りに尺を割くなら、バスケの特訓や試合をちゃんと描いてほしかった。
 「大事なのは勝ち負けじゃない」という結末にするにしても、だからといって妥協するのと本気で勝ちに行って負けるのでは全く違うので、せめて決勝戦だけでも試合のプロセスをしっかり見せるべき。

 せっかく実際の障害者の人達を出演させてるのなら、彼らのバスケが上達する様子をもっとダイレクトに見たかった。