盆栽

ミッドウェイの盆栽のレビュー・感想・評価

ミッドウェイ(2019年製作の映画)
1.9
素晴らしいVFXと中身の無い脚本


ハリウッドの破壊王ことR・エメリッヒ監督が出掛けた戦争映画は事実に基づく真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦を圧倒的CG技術で魅せ、最後には米国が勝者となる「米国はヒーロー」を描く作品となりました。

作品の全体としては日米の視点から描かれる描写が3:7の比率であり、日本も日本でそれなりに感情移入させるような演出はしていますが、観客の中には米国を善、日本を悪として受け取ってしまう人もいるかもしれません。日本人からすると「なんか嫌悪感があるな」という感情になりますが、米国人が制作した映画なので仕方のないことです。

ミッドウェー海戦は日本の完全敗北となりましたが、この裏には米軍が暗号を解読して奇襲を仕掛けたことも勝利への一歩ですが、米軍と日本軍の作戦の判断力が大きな差を生んだのだと考えられます。

最終的にも何が描きたかったのか分からない物語。一応ノンフィクションなので「戦争」というもの自体を描いている為、メッセージ性を求めていませんでしたがもうひとふんばり欲しかったのが率直な感想です。
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