HidekiIshimoto

ミッドウェイのHidekiIshimotoのレビュー・感想・評価

ミッドウェイ(2019年製作の映画)
3.5
共同通信社ワシントン支局特派員だった春名幹雄氏の本で、ミッドウェー海戦からの連合国巻き返しはCIA直属日系二世たちによる日本軍の暗号電文解読でなされた、という興味深い史実を知り、ぜんぜん興味なかったこれ観てみた。だってまあ『インデペンデンス・デイ』のエメリッヒ監督作。冒頭で「日は中を征服、独は欧州を蹂躙」とのテロップ。つまり日と独が侵略者の宇宙人。けど先住民への究極的蹂躙と征服で建国されたのが米なんだから正義って何?って感じ。大日本帝国が米みたいに誰にも非難も邪魔もされずにアジア征服やり切ってたら、やっぱり先住民の悲劇は過去に封印して、ちゃっかり自由と正義を標榜する大国になったのかも。まあ封印は確実。爆撃機目線シーンはマーベリックの戦意高揚とは逆の効果ありそうな凄まじさ。けど日を巻き込む米中開戦が囁かれる今、日米海戦の米映画が中国資本で撮られてるって一体何がどうなってるのか?金儲けにイデオロギーとか関係ありまへんでってことなのか?マーベリックぐらい単純明快なようで、色々頭ぐるぐるの映画だった。