社会のダストダス

ミッドウェイの社会のダストダスのレビュー・感想・評価

ミッドウェイ(2019年製作の映画)
3.4
トレンド欄を見ていて思った。
「ミッドナインティーズ」
「ミッドナイトスワン」
「ミッドサマー」
「ミッドウェイ」
ミッドなんちゃら多いな。

1941年12月7日、日本軍による真珠湾爆撃。情報部のレイトン少佐(パトリック・ウィルソン)は日本軍による攻撃を警告していたものの、聞き入れられず大打撃を受ける。新たに赴任した艦隊司令長官ニミッツ(ウディ・ハレルソン)のもと軍は再編され、限られた全戦力を投じた逆襲に打って出る。
「敵は…敵はミッドウェイにあり!」

アラレちゃんの次に地球を破壊するのが上手なローランド・エメリッヒ監督によるミッドウェイ海戦を題材にした戦争映画、いうまでもなく史実に基づいたお話。
チャイナマネーを景気良く火薬にまぶしたエンタメ作品になるのかと思ったら、意外と真面目な感じだった。スポンサー様に配慮した大人の事情が見え隠れするシーンの挿入があるのはご愛嬌。それほど残虐なシーンもないので戦争映画としては見やすい部類か。

正直観に行こうか微妙なノリだったけど、パトリック・ウィルソン、ルーク・エヴァンス、ウディ・ハレルソンとなかなかの渋おじ達の集いだったため、数あるミッドなんちゃらの中から本作を選択。
ウディ・ハレルソンがハゲルソンじゃなかったのですぐに認識できなかった、ヅラも見慣れたら結構似合ってる。

観る前は特に気にしてなかったが、日本人を日本人が演じてる(大部分は)。
なのに片言っぽく聞こえる箇所が多かったり聞き取りづらい部分が多かった気がするのはなぜだろう。日本語シーンは英語字幕の単語を見たりしながら補完する。

日本軍はもっとコテンパンにやられたのかと思ってたら、当初は圧倒的優位な状態だったのか。てか、仲良くしてたのにいきなり真珠湾爆撃とか酷いな我ら。しかし、日本軍を一方的に悪役サイドとして描いているわけでもなく、追い込まれていった経緯についても言及されていた。

本作の見所は急降下爆撃。対空砲火をかわしながら降下し、目標すれすれでプレゼント・フォー・ユーするロマン砲、私も時々ハトから喰らうことがある。高い高度から空母めがけて主観視点で突っ込んでいく演出はジェットコースターのよう、やはりエメリッヒ節というか迫力ある。映像は勿論派手だったけど機体をかすめる艦砲射撃など音の臨場感も劇場効果で凄かった。

日本軍も豊川悦治、浅野忠信、國村隼など豪華なおじ様たちが出演しているだけに、微妙に聴き取りづらいシーン多いのは勿体なかったな。
日本サイドは無難に描かれていると感じたけど、逆に米国サイドの方が中国エピソードや相方が乗りたくないとか言い出したり付け足したようなシーンが多いのが気になった。映画作りも色々大変なんだなと、なんか察してしまう。

「オミゴトデス!ヤマモトサン!」
パトリック・ウィルソンの日本語が可愛い。