まつけん

ミッドウェイのまつけんのレビュー・感想・評価

ミッドウェイ(2019年製作の映画)
3.8
個人的には史実映画というよりは、T34のようなアクション映画として、割と面白かったです!
ミッドウェイは日米戦争の転換期で、勝てる戦いだったのに南雲さんの所為で戦艦4隻を失い、結果日本は負けた、
元をただせば、パールハーバー奇襲の際も石油タンクを壊さなかった、攻撃第2弾を行わなかった…戦犯は南雲さんだ!
なんてよく書いてあるし、史実はよくわからないけれど、全ては結果論だからなぁ。
無能だったらミッドウェイ後も主要な役職に留まらないし、最後は海軍大将。きっと優秀な方だったに違いない、なんて記事も読んだりしているのですが、
ご多分に漏れずこの映画は、完全に愚将南雲中将ですよ。扱いが可愛そう。
山本五十六や山口多聞は、優秀でアメリカが偉大な国であると知っている知識人として描かれている。
ミッドウェイは情報戦の戦いだったといわれていますが、
映画でもそのあたりを描こうとしているんだけどイマイチ物足りない。
真珠湾攻撃がいかに残酷で非道だったか、そこから立ち上がっていったアメリカのパイロットにもフォーカスして、
英雄として描いている。待つ家族の葛藤と共に。

要は、史実映画なのか、情報戦のサスペンス映画なのか、戦争と家族のヒューマンドラマなのか、アクション映画なのか…
中途半端に色々な要素を入れすぎたんだと思います。
結論、僕の中ではアクション映画として面白かった!エメリッヒ監督さすがの映像でした!
ノーラン監督だったらもう少しうまく要素を取り入れられたのかも?!
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