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シェイディー・グローヴのpeachfizのレビュー・感想・評価

シェイディー・グローヴ(1999年製作の映画)
4.0
2018.7.28
再鑑賞。やっぱりいい!彼女はストーカーだし世の中的には変な人たちなんだけど、大事なのはそこじゃないというか。その社会性の皮を剥いていくと美しい実が出てくるというか。森の中の彼女のビビッドなカラーはそれを言い表している気がする。そして通底する影の森。 人の心の通わない奥底にはただただ豊潤な森があるというか。

2016.7.10
はー。すき。昔よくいっていた森。今はもうない。彼はひきこもりがち。彼女はストーカー。この二人は無関係。彼女のいたずらな電話が舞台装置。彼はやがて森がかつてあった場所へ。そこに森はない。彼は森と呼ばれるある領域へ近づく。彼女もやがて森のあった場所へいく。彼女はその領域へと戻って行く。お互い同じ領域に入っていく。社会性でははかれない場所。そのメタファーとしての影のある森。公園の近くの道をいくシーンなど、このノスタルジックな映像美がよい。ちなみにかつて森があった場所を見ているシーンは飴屋法水の「わたしのすがた」のラストを想起させた。今見ている景色はかつてそこに何かがあった。
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