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犬王のtomharakのレビュー・感想・評価

犬王(2021年製作の映画)
3.8
キャラクターデザインやアニメーションのクオリティ、湯浅監督らしい『コレどうやって思いつくんだ?』という発想の演出もてんこもりで素晴らしい映像作品ではあるのですが・・・

そもそも自分のようなミュージカル文法が苦手な向きにとっては、映画全体の100分というちょい短めの尺の割に、楽曲の単調さ・冗長さの方を強く感じてしまい、いまいちノリきれず・・・
もうこれは個人的な志向の話で申し訳ないのですが、如何にもな70年代ハードロックのギターリフも延々聴いててしんどいし、苦手なんです…日本語ミュージカルの楽曲におけるビートを無視し無理くりに詰め込んだ詞の譜割感なんかも…
これらの要素が好みの方にとっては最高のライヴエンターテインメント映画として得難い体験になるんじゃないかとは思います
応援上映なんかで一体感と高揚感を得て観ればまた印象変わるかもしれない

※犬王が芸事の何かを達成する度に普通の人間のかたちを得ていく、ということに関して、ひとによっていろいろ意見あるだろうな、と思った。

※あと、観ててグロさがノイズになってしまった部分も
親父いろいろ哀しくて、そこそこ感情移入して観てたから余計にあの最期

※歌ってる友魚のお口のアップにて歯並び悪いの、デザインとして良かったです
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