異形の能楽師・犬王、盲目の琵琶法師・友魚、室町時代の都を舞台に、若き2人のパフォーマンスが民衆を熱狂させていく。
そして遂に将軍の前で舞うことになる2人であったが・・・。
その世界観、空気感、アプローチの仕方、私的嗜好にハマる作品でした。
が、全体の印象としては、モヤモヤっとした感じ。
ミュージカル調の作品とすると、大事なところは楽曲と、その場面における演出だと思いますが、まず楽曲が自分には合わなかった。
能楽に寄せた作りということなんだと推測されますが、どの曲も単調すぎて飽きる。
しかもそこそこ長いので、どうにも気持ちが離れていってしまいました。
そこで「おおっ」とならないとミュージカルとしてはキツい気が。
犬王のアヴちゃん、友魚の森山未來、2人の演技は良かったし、画も細かく綺麗。カットにもこだわりが感じられて、その辺のクオリティは高し。
けどミュージカルと考えるならば、残念ながら最後までノリ切れなかったです。
