しん

犬王のしんのレビュー・感想・評価

犬王(2021年製作の映画)
4.2
今まで味わったことないような新しい掛け合わせ。
平家物語アニメは見といてよかった。

アニメではビワの視点で紡がれた平家物語。それが数百年後に犬王が魂を拾う形で、室町とはいえ現代風な音楽で繋がれていく。
三種の神器を海に拾いに行くのと、魂を拾いに行くのと、拾うって言葉の意味が広がる。
魂を掬う(救う)と、それによって犬王も浄化されることで、魂含めたみんなが花開く爽快さ。犬王の声良すぎますね。

最後にちょっと出てきたが犬王は実在したと言われてて、朝廷とのいざこざで世阿弥がいまでは知られている。そんな感じで、物語は、形や伝承方法を変え、今の時代にあるのだなと感じる。
戦いがメインの時代には武士などに目が行ってしまうが、語り継ぐ人、琵琶法師、こんな方達の視点は魅力的ですね。
しん

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