能は、選ばれなかった者たちやしにゆく者たちの物語をひろい、かたる芸能。わび・さびが滲み出る物語は、語り口によってはこれほどまでに人々を熱狂させる。それは結局のところ、600年前から人間は自分の中にも必ず存在する虚しさだとか不在感が露わにされ、パブリックな物語になることに心地よさを感じるからなのではなかろうか
わたしが研究したいテーマを先輩に話した時、能に鍵があるかもしれないと教えてもらった。犬王みて、やっぱそうかもって思った。
流れるように名を変え、名告り、そのときに生まれるうたをうたい、舞う。広義の意味でのフェミニズム的観点でみてもすごく深ぼれる作品な気がする。
ちょっとうたのシーン長く感じたけど、、とても共鳴した。