今日はウィル・スミス主演、映画『ドリームプラン』を特別試写会にて鑑賞。
予告編で「ウィル・スミスはアカデミー賞確実!」って断言しちゃってるから、そいつを確かめに劇場へ。
あのヴィーナス&セリーヌ・ウィリアムズの物語なら、結果が分かりきってるだけに、薄っぺらい成功物語になっちゃうんじゃないかと思ったが、
原題の “ King Richard” が表すように、2人を育てた父のリチャードに焦点を当てた物語だったから、一捻りも二捻りもあるアプローチの仕方が、映画としてたいへんおもしろかった。
幼い頃から「お前はヴィーナス・ウィリアムズだ。必ずウィンブルドンで優勝する」と口ぐせのように繰り返して自己肯定感を与えていく。自己流と言いながら、このお父さんの信じる力が娘たちに伝播していく。
ただ、良い面ばかりじゃなくて、何もかもに最善を求める行き過ぎた完璧主義者だから、家族とも、関係者ともぶつかるし、その振る舞いこそが “King Richard” と呼ばれる所以。
その “King Richard “ とヴィーナスが、家族が、コーチが、ぶつかりながらも成長していく様が、本作の見どころ。ただの成功物語で終わらせないラストも素晴らしい!
そんなリチャードを演じたウィル・スミス。確かに名演。太って無精髭だらけのだらし無い体型で、いつものウィル・スミスとは大違いだけど、リアル・リチャードに寄せた芝居は素晴らしい。
もちろんヴィーナス役の子もテニスも含めてがんばってたけど、確かにこれはウィル・スミスの映画だ。
アカデミー賞主演男優賞の行方に必ず絡んできそうな本作。映画ファンはもちろん、テニスファンにもオススメです。