さくらん

ドリームプランのさくらんのレビュー・感想・評価

ドリームプラン(2021年製作の映画)
3.4
クレジットで、原題の『KING RICHARD』って映し出された時は、何処の王様の話かとなんだか笑けてしまった。
邦題では『ドリームプラン』と、父娘が文字通り夢をつかむような素敵なネーミングを採用したけど、本国では敢えて『KING』とつけたくなるような有名人なのだろう。
そしてこの作品の主役は、あくまで父親と再認識。

常に娘がチャンプになる事を願うと同時に、健全に成長する様、勉学にも、遊びにも、力を入れる父。
自分の幼少でのトラウマに囚われているせいか、行き過ぎな部分もあるようだが、実際に娘たちはきちんと地に足のついたチャンプになっているのは素晴らしい。

父親だけが2人の為に奔走をしているのかと思いきや、母とセリーナがトレーニングしているシーンもあったので、本当に家族が一丸となって『プラン』の実現に向かっていた事がわかる。

ウィル・スミスの三白眼で、ちょっとおちょぼ口な顔立ちは、寂しげな子犬の様で、人相にもよるが、少し悲しみを背負っている役だったりすると、とても上手いと思う。

冒頭でジェイダ・ピンケット・スミスが出てきたので、『あれ?夫婦で夫婦役をやるんだったっけ?』と思いきや、ただの過干渉な隣人だった。