ちんぶらそ

生きるのちんぶらそのレビュー・感想・評価

生きる(1952年製作の映画)
4.0
たまむすびで町山さんの紹介で知った。最初に見た黒澤明作品。
140分ほどの作品だったが、飽きることはなかった。退屈な日常、売れない小説家と金を湯水のように使った一夜、明るい部下と遊んだ数日、役所上層部の役人節、そして部下たちの気づきの変わらなさ。お通夜の部下たちの「群像劇」がよく描かれていて、痛撃の皮肉を感じた。
主人公のどこかの一点を見つめる仕草やボソボソと話す演技は不気味だが、キャラが立っていた。
黒澤明監督は今日でも十分面白さを感じるタイプのようである。大きな楽しみができた。