久しぶりの黒澤明、そうそうこんな感じだったなと。陰湿なキャラクター。しつこい描写。あとサウンドの聞き取りづらさ…
主観的で温かい前半部分。
「人生を楽しむことは義務だよ」「自分にも何かできる」
客観的で冷たい後半部分。
保身で頭が一杯の役人たち。縦割り行政。
中村伸朗の演技がとにかく上手。本当に憎らしいキャラクターで腹立つ。でもこの感情も黒澤明の計算上なんだよなー。
公園で遊ぶ子供らに希望を託したかのようなシーン。しかし公開から70年が経った今でも、世の中は変わらない。本作のメッセージが色褪せる日は来るのか。